大学生の頃からコロナ禍に突入するまでの20年間ほど、
ワタシは美容室で髪を切ってもらっていた。
これまで通っていた美容室は
カットのみで3,500円くらい。
(美容室としては安い方か??)
コロナ禍のある日、
伸びきった髪をどうしても切りたくなり、
いつもの美容室を予約しようと思ったが、
自粛を機に節約生活に本腰を入れ始めたワタシにとっては、
どうしても3,500円すら惜しくなってしまった…。
どうせ在宅勤務で家にいることの方が多いし、
これを機に1,000円カットのような安いところに行ってみようか。
近所の安い散髪屋を検索すると、
某○○ハウスの元店員が独立して開業したという、
1,200円カットの散髪屋があったので、
よしここだ!と決め、
ドキドキしながら行ってみることにした。
周りから見たら自分が髪を切ったことなど、
全く興味のない話で、散髪に失敗しようがしまいが誰も無関心なのだが、
自分にとっては死活問題で、初めてのお店に行って、
こちらの意思がうまく伝わらず、変なカットをされたらどうしよう・・・。
今回は、
あなたにワタシの命(大げさ・・・)を捧げますので、
どーかよろしくお願いします。
という気持ち。
長年、美容室に通っていたこともあり、
刈り上げ部分なんかもキチンとハサミを入れてくれて、
少しずつ細かく切ってくれていたが・・・。
そこは格安の散髪屋、
そんな流ちょうな時間はない、
イキナリ、
バリカンを持ってきてグリングリンと刈り上げ始めた。
あっ終わった・・・。
髪を切ってもらっている間は、
アナタに命を捧げています(全てお任せします)、
という意味を込めて、
目線を下に落として散髪の仕上がり経過を見ないようにしている。
よって、バリカンの音はグリングリンと聞こえるのだが、
どれくらい切られてしまっているかは確認できない。
次に刈り上げ部分のバリカン作業が終了し、
今後はそれ以外の部分にハサミを入れて行く。
ここでも美容室であれば、
縦にハサミを入れながら細かく切ってくれるのだが、
そこもやはり格安の散髪屋、
シャキンシャキンと惜しげもなく、
ハサミを横に横にバッサバッサと入れていく。
そしてバサッ!バサッ!と肩口から滑るように髪の毛が落ちていくのが、
目線を下に落としているワタシの視線に飛び込んでくる。
またしても終わった…。
もうツンツルテンは確定だ。
ツンツルテンでワタシは明日会社に出社しなければならない…。
やっぱり散髪代をケチるべきではなかった…。
施術が終わり、
「こんな感じでいかがでしょうか?」
と鏡を向けられ仕上がりを確認される。
チラリ
おっ?全然問題ないじゃん。
「こんな感じで大丈夫です!」と答え、
髪の毛を落としてくれる。
ドライヤーで髪の毛の付着を飛ばし、
最後に○○ハウスと同様に掃除機でシャーシャーと吸い込まれる屈辱はあったものの、
これで散髪完了!
自分的には及第点かな。
これなかこれからも行ける!!
というわけで、
コロナ禍を機に格安の散髪にシフト、
以降、在宅勤務日の昼休みに行き、
平日の昼間のためほとんどお客さんはおらず、
ほぼ並ばずに順番が回ってくるので、
行き帰りの時間も含めて30分くらいで帰ってこれる快適さ、
格安により出費の罪悪感も薄れたため、
以前の美容室の頻度よりも多く完全に髪が伸びきる前に切りに行くようになったので、
かえって清潔感が増したような気がする。
掃除機で吸われる屈辱感は毎回感じるものの、
速さ安さは捨てがたいので今後も通っていこうと思っている。