さわやか次郎の「生活巧者」ブログ〜50歳で引退〜

50歳での引退を目指し日々の生活を有意義にそして賢く生きるために実践している日常を綴ったブログ。節約・倹約・投資・小遣い稼ぎ・時間の使い方・家族との関係など

一生働くという選択しか「選べない苦しさ」

2016年3月11日に掲載された

旦那様が会社を辞め一家の大黒柱となり養う立場となった

元TBSアナウンサーの小島慶子さんと、

妻の海外勤務などを機に会社を辞め「主夫」となる選択をした堀込泰三さん

との対談のページがあり、

思うところがあったので投稿してみました。

 

cybozushiki.cybozu.co.jp

 

この対談の中で小島さんは、

 

私は働き始めて20年ぐらい経ったときに、

(小島さんが)「大黒柱」になったんです。

夫が会社を辞めたので。

そこで初めて、「一家を支える男の人のしんどさ」というものが分かった。

新橋の赤ちょうちんでクダを巻いているオヤジに、

初めて共感したわけです(笑)。

それは共働きのときには決して経験できなかったことでした。

 

そこで私はようやく、

男の人が見てきた苦しさっていうのは

「選べない苦しさ」なんだと気付いたんです。

私たち女性は「選べる苦しさ」を生きてきた。

でも、男の人たちは最初から選択肢がなかった。

選びようがないんだったら「仕事ってなんだろう」とか

「家庭ってなんだろう」とか考える必要がない。

考えてたところで、選びようもないんだから。

 

と語っています。

 

ここで男性だからとか女性だからという区別は必要ないと思います。

一家の大黒柱として働いている状況の人と捉えたときに、

 

例えば、

仕事が充実しているとか、

充実はしていないがそれほどのストレスもなく、

なんとなくそれなりに働けています、

という状況なら問題ないと思いますが、

 

仕事がうまくいかない、

出世の路線から外れそう、

上司からのプレッシャーと部下からの突き上げ、

歳をとって徐々に働く体力、知識も衰えて、

 

そんな状況であっても、

 

ふと家族を振り返った時に、

妻を幸せに、

子どもには良い教育を、

住宅も将来の自身の働きを前提にローンが組まれ、

老後資金も準備しなければいけないが、

そのためには60歳、65歳を過ぎても働き続けなければいけない、

 

一家の大黒柱が背負っている重み、

あまりにがんじがらめに縛りつけられている現実に気が付くと思う。

 

そしてその現実に気が付いたとしても。

そこから逃れる選択肢が与えられていないのである。

 

そもそも学校を卒業して社会人になった時点で、

定職に就職をし、将来も定職で働き続ける前提の人でないと、

結婚することもできないので、

 

働き続ける前提は社会人になった時点から始まっている。

 

これが妻を持ち、

さらに子どもが生まれたり、

住宅を購入することによって少しずつ

一家の大黒柱が背負う負担の重みが増して行き、

気が付けばがんじがらめで逃れることができない状態に。

 

 

ワタシの場合、

甲斐性がねぇな!と言われるかも知れませんが、

ワタシ自身はそんな重みを抱えて仕事をするということはできない。

 

常に何かしらの逃げ道を作った状態じゃないと、

精神的に安定して働けない。

 

だから妻にも働いてもらっているし、

住宅ローンと組んで住宅を買うこともしない、

将来何があるかわからないから貯金もするし、

将来のために勉強もする、

健康にも気を遣う、

 

一家の大黒柱に過度に負担をかけないようにするのは、

会社というよりは家族運営によるところが大きいと思う。

どんな生活水準で生活するのか?

子どもは何人持つのか?子どもにどういう教育をするのか?

妻はどのくらい働くのか?

住宅は購入するのか?

老後資金がいくら必要なのか?

 

その家族運営においてのその時その時の節目・選択の際に、

「一家の大黒柱に過度に負担をかける前提で判断していないか?」

を考えて、一家の大黒柱にも逃げ道を与えてあがることである。

 

 

そういって意味では、

ワタシの今の状態は逃げ道だらけであるが・・・・・・・。