人生100年時代、
定年制の引き上げ、
終身雇用制度の崩壊、
そして本日の日経に、
人材サービス大手のパソナグループは、
2月中に、
大企業で働く50歳以上の現役社員の転職や企業を支援する
事業を始めるという記事が掲載されていた。
これらのワードや記事、
つまりどういうことか。
ワタシなりの解釈、
ほとんどのサラリーマンが、
新卒で就職した今の会社に定年の65歳ないし70歳まで、
居続けることができない、
居続けてはいけないのではないか
会社としては定年制を引き上げたとしても、
それまでの間に社員をふるいにかけて再就職先を斡旋して
会社からさよならしてもらう。
同年代の社員が100人いたとして、
そのうち90人を、
まだ再就職の潰しが良く年齢の間に会社から追い出し、
残った10人だけ65歳ないし70歳まで働いてもらうことで、
定年制の引き上げを実行したことになる。
会社の立場から考えれば、
ほとんどの社員に対して65歳や70歳まで働いてほしくないのである。
今まさに終身雇用制度の崩壊と言っておきながら、
定年制を引き上げるという矛盾が起こっている以上、
働かない社員をそのまま65歳ないし70歳まで面倒見るはずもなく、
できるだけその対象者を早いうちに減らしておこうと考えるのは当然である。
「教育」「勤労」「引退」の3ステージの時代から、
人生100年時代により「勤労」の期間があまりにも長くなった。
長くなった「勤労」の期間を2つのステージに分けてみた場合に、
「勤労①」「勤労②」この①と②の境目は、
40歳代前半から40代後半のタイミングではないか。
勤労①の職場で役職がつき、
そこに心地よさを案じてその地位に胡坐をかいていると、
その先の役職は熾烈な出世競争、
下からは優秀な若手たちが力をつけて突き上げてくる。
そんな状況でワレワレは定年まで今の会社に居座ることができるだろうか。
このままこの場で働き続けられると思うか。
まさにワレワレ世代はいまそこを考えるべきだと感じている。
30年ないし35年ローンを組んで新築マンションを購入し、
次はもっとグレードの高い車にしよう。
妻はあまり働かずに子どもの教育には熱心、
これは完全に、
「教育」「勤労」「引退」の3ステージの時代の考えた方。
がんじがらめで選択肢のない人生になっていないか?
少しずつ削ぎ落して身軽にし自分のための人生を考える時ではないか?
そう思った次第です。