「トヨタ今期純利益,初の4兆円,HVけん引,円安も寄与」
2月7日(水)日経新聞(朝刊)の見出しである。
EV市場に乗り遅れ、
トヨタはオワコンと言われていたが、
まさか「HV車」がけん引とは!!
この頃はEV市場の成長も鈍化しているという。
たしかにあと数年で、
世の中の大半は「EV車」へ置き換えられる可能性が高いと思うが、
ワレワレ消費者はその乗り換えタイミングを見誤らないようにしたい。
「イノベーター理論」という概念があり、
消費者を5つの層に分類することにより、
新しい商品やサービスがどのように市場に普及していくのかを分析した理論です。
①イノベーター → 革新的採用者(2.5%)
②アーリーアダプタ → 初期採用者(13.5%)
③アーリーマジョリティ → 初期多数採用者(34%)
④レイトマジョリティ → 後期多数採用者(34%)
⑤ラガード → 採用遅滞者)(16%)
上記の5つのタイプに区分されます。
先行者利益をつかむためには
①イノベーターになるか、
最低でも②アーリーアダプタの位置に居たいところですが、
平々凡々に資産形成をしている、
ワタシのような消費者にとっては、
①や②を狙って行くのはあまりにリスクが高い。
先ほどの「EV車」も然りだが、
先行者利益を得るために今から「EV車」に乗り換えると言っても
まだまだリスクも高く不便も大きい。
「ChatGPT」も含め「AI」が世の中を席巻すると騒がれているが、
なかなか一筋縄ではいかず、
いずれ世の中に広く浸透していくにしても、
「やっぱり人間がやらないとダメだよね!」という経過を
一旦は踏んでいく必要があるだろうと思っている。
「自動運転」も然り、
実証実験で予期せぬエラーが発生し、
「やっぱり人間がやらないとダメだよね!」の経過を踏まえる
ことになるはず。
「ライドシェア」もそう、
「やっぱりプロの運転手でないと危険だよね!」と。
「仮想通貨」も然り、
「メタバース」も然り、
革新的なテクノロジーやサービスを生み出し、
世の中に初期ムーブメントを起こしたしても、
実際に世の中の多くに受け入れられ
「メインストリーム」になっていくには、
紆余曲折を得て浸透するするまでに相当な期間を要するし
最終的には来ないかもしれない。
ベンチャー企業などが
世の中の大企業などに勝っていくためには、
リスクを背負って①イノベーターになっていく必要があるが、
ワレワレのような平々凡々な消費者としては、
そんなリスクは取れないので、
概念としてしっかりとその対象のテクノロジーやサービスを勉強しつつも、
決してその市場に先行投資することはなく、
③アーリーアダプタ層の動きをみて、
その市場に身を投じるか否かを判断しても、
決して遅くはないのではないでしょうか。
要は世の中の話題について、
過剰に反応せずにしっかり見極めましょうという話です。