「お父さん、いつも働いてくれてありがとう!」
ワガ子も高校生や中学生にもなると、
こんなこともすっかり言われなくなってしまったが、
子どものために働く期間は、
子どもが生まれてから大学を卒業するまでと仮定すると、
22年間、
相当な期間である。
お父さん(またはお母さん)が働くことで、
給料を得、家族の生活や子供の教育費を賄っている。
ワガ家も然り、
長男が高校生になり、
地方の私立高校で寮生活をしていることもあり、
これからがまさにワガ家の教育費のピークである。
一方で、
35年の住宅ローンを組んで、
家を購入した家庭も同様に映る。
「お父さん、いつも働いてくれてありがとう!」
とマイホームが言っている。
こっちは子供の22年よりも長い35年だ、、、
そして購入した時点から、
安定的に家計の支出の大半の部分を占める、
厄介者だ。
自分は家のために働いているのか??
そんな風に考えてローンを返済している人は少ないかも知れないが、
ただ実態としてはまさにそういう構図となっている。
末子が大学を卒業しても働き続けるのは、
住宅ローンの返済が終わっていないからという理由も大いにあると思う。
若かりし頃の決断、
家族が増えて手狭になったから、
とか、
ローンの審査が下りたから、
と簡単に購入に踏み切れる代物ではないと感じてしまう。