さわやか次郎の「生活巧者」ブログ〜50歳で引退〜

50歳での引退を目指し日々の生活を有意義にそして賢く生きるために実践している日常を綴ったブログ。節約・倹約・投資・小遣い稼ぎ・時間の使い方・家族との関係など

「自分の役職の2つ上の役職を意識して仕事をすること」の大嘘!

「仕事の視野を広げるために、
 自分の役職の2つ上の役職を意識して仕事をすること」

例えば、
いま平社員であれば主任や係長の視野で、
いま主任であれば係長や課長の視野で、
いま係長であれば課長や部長の視野で、

仕事をしてみなさい!ということです。


ワタシは20数年のサラリーマン生活をしていく中で、

ビジネス書でも良く見かける言葉ですし、
実際の仕事場でも上司からこのようなアドバイスを受けたこともあります。


「たしかにそうだな!」

と納得する部分もありますが、
この言葉には大きな落とし穴があります。

この言葉には、
この文章の前に前提条件がつきます。

その前提条件は、
「あなたが仕事に自分の人生を捧げるのであれば」
という言葉です。

そうです、

「仕事の視野を広げるために、
 自分の役職の2つ上の役職を意識して仕事をすること」

という言葉は、

ある意味では正しい言葉なのですが、

それはあくまで、
仕事中心とした側面から自分を捉えた場合に、
正しい言葉なわけです。


本来あなたは、

いま平社員であれば平社員並みの仕事をすれば良い、
いま主任であれば主任並みの仕事をすれば良い、
いま係長であれば係長並みの仕事をすれば良い、

のです。

当たり前の話です。

与えられた役職どおりの仕事をしてさえいれば
たいてい食うに困ることはないですし、
会社を解雇されることもありません。

それで良いのです。


「仕事の視野を広げるために、
 自分の役職の2つ上の役職を意識して仕事をすること」

この言葉の魔力を、
上司は自分の都合の良いように巧みに操ります。

「〇〇君もそろそろこのくらいの仕事ができていてほしい」

と期待をかけるように持ち掛けて、

本来その上司がやらなければいけない仕事を、
あなたに任せてその上司自体は楽をしようとします。


そこであなたが、
「はい、やってみます!」と威勢の良い返事をしてしまったら、
本来の上司の仕事が次から次へとあなたに振ってきます。

だから
あなたの仕事が忙しくなり
あなたは仕事が辛くなるのだと思います。


「〇〇君もそろそろこのくらいの仕事ができていてほしい」
と持ち掛けられたとしても、

「ワタシには(私の役職では)まだできません。」
と断れば良いのです。

さすがにサラリーマンで働く以上は全て断ることは難しいかもしれませんが、
2回に1回、3回に1回断るだけでも、
全然違います。


「全受けすること(断る選択肢を持っていないこと)」
は最悪の姿勢です。


あなたは、
会社に雇われているわけですから、
会社に与えられた役職レベルに応じて、
最低限の仕事をしていれば良いのです。

この思想が仕事のベースです。
仕事だけがあなたの人生ではないのですから。


もし仮に、
余裕があるときだ+αをすれば良いのです。
(それは上司のためでありません、
 次に断りやすくするようにするためです)

 

そしてこの思想をベースに仕事をしていれば、
日々の業務に時間的にも精神的にも余裕が生まれます。

人間、余裕がなければ次のステップには行けません。

その余裕の中で何をやるかを自分で決めれば良いのです。

そして仮に、
「あなたが仕事に自分の人生を捧げるのと決めたのであれば」

2つ上の役職レベルを意識して、
仕事に注力すれば良いと思います。

あくまで、
「あなたが仕事に自分の人生を捧げるのと決めた人」
への言葉なので、

真に受けないように気をつけましょう!