さわやか次郎の「生活巧者」ブログ〜50歳で引退〜

50歳での引退を目指し日々の生活を有意義にそして賢く生きるために実践している日常を綴ったブログ。節約・倹約・投資・小遣い稼ぎ・時間の使い方・家族との関係など

ワタシを「運転手」として小間使いした部長に我慢できずに会社に申告した過去の出来事

ワタシがまだ30歳になる前の話なので、
もう15年以上も前の話ですが、

職場でこんなことがありました。

当時のワタシが仕事をしていた部署の部長は、
若くして部長まで昇りつめたイケイケの方でした。

仮にA部長としましょう。

頭脳明晰な上にかなりのやり手でカリスマ性もあって、
誰もA部長のやり方に反発するような人はいませんでした。

ある日ワタシはA部長から、
俗人的な使命(会社からの正式な命ではない)で、

「お前はオレの運転手だ!」

と言われ、

その日から
A部長の訪問先までお連れする、
「お抱え運転手」となりました。

会社にある業務用の社用車で運転して、
訪問先まで送り届けるという役回りを与えられたわけです。

A部長から、

「行くぞ!」

と言われたら、

その社用車を予約し、
地下に停まっているその社用車を1階まで移動させ、
A部長が1階まで降りてくるのを待つ、

A部長を乗せて
訪問先までお連れし、
1~2時間もの間、
打合せが終わるのを待って、
会社まで送り届ける。


もちろん非公式に与えられた役回りなので、
ワタシには通常の業務も当然あります。

ワタシが通常の業務をやっている最中でも、
「行くぞ!」と言われたら、
仕事を投げ出し「運転手」としての役回りを
終わってから自分の仕事をする。
当然、残業です。

カリスマ性のあるA部長だったので、
そんな方から「運転手」という役回りを与えられるなんて、
うらやましいと思っていた周りの社員もいるかも知れません。

しかしワタシはまったくそう思いませんでした。

偉いとかカリスマ性があるからと言っても、
会社のルールはしっかり守ってほしい。

そんな風に思っていました。


もう限界だ!と思ったのは、
A部長を会社の研修所まで送った時のことです。

その研修はA部長が責任者となっており、
研修者に夜遅くまで課題を与えて頑張らせるという類の研修で、

A部長が研修所を出たのが夜の23時くらい。

そこからワタシはA部長の家まで送迎し、
そこから会社へ社用車を車庫まで戻し終わった時には、
既に夜中の1時、

当然、帰りの電車はないので、
その日は会社のオフィス内に泊まることにしました。

「もうダメだ…」

身体が辛いとか、
精神的に追い詰められたからということではなく、
この非合理性の状況が許せないという気持ちの方が大きかったです。

数日後にワタシは会社の総務部に相談しました。

総務から、

「ワタシの部署の担当役員に話を入れてもらい、
その役員からA部長に話をした」

との報告がありました。

そしてそれ以降、
ワタシがA部長から「運転手」として、
声を掛けられることはなくなりました。

ワタシが嫌だと思ったことが
改善されたので表向きはとても良かったことだと思いますが、
もしかしたらこの時点でワタシの人事評価に傷がついたかもしれません。
その真相はわかりません。

皆さんだったらこの状況に置かれた場合に、
どのように対処するでしょうか。

もしかしたら人事評価に傷がつくかも知れませんし、
嫌がらせを受けるようになるかも知れませんが、

ワタシは不合理性を会社に認識してもらい、
改善してもらうことを選択しました。

結果的に状況は改善しました。

ワタシとしては、
正しい行動をしたと今でも思っています。

ここで自分の意思を伝えなければ、
こいつは何でも言うことを聞く奴だと思われて、
どんどんエスカレートしていったと思います。

いかがでしょうか。

ワタシは会社に人生を捧げているわけではありません。
おかしいことや辛いことがあれば、
キチンとその意識を伝えることの大切さを経験しました。