ワタシが働く職場でも
高年齢再雇用制度というものがあり、
60歳で定年退職した時点で、
以降5年間の再雇用を希望する人は、
嘱託社員として継続して働くことができる。
ワタシが直接仕事に絡んではいないが、
ワタシの職場にそれらしき方を何人かお見掛けする。
現在のワタシよりも、
20年近くも長くサラリーマン生活を送ってこられた大先輩である。
それだけでも尊敬に値するのだが、
ではワタシがあと20年近くサラリーマン生活を続けたあげく、
もう5年同じ職場で働き続ける選択をするだろうか。
満員電車に揺られ、
暑い日も寒い日も、1日8時間週5日、
人生の時間を会社に拘束され、
今でさえ身体がきつくなることがあるのに、
更に20年近く歳をとったワタシは、
毎日活気を持って働くことができるだろうか。
そんなこと言ったって、
生活していくためには仕方ないだろう!
現役世代の時は住宅ローンや子どもの教育資金で出費がかさみ、
充分な貯えをできずに定年退職を迎え、
これから親の介護や自身の長生きリスクを考えた時に、
ここで働いてください、
と言ってくれているところに
お世話になるしか選択肢がないだろう!
今さら今の職場以外に働けるところなんてどこにもないよ!
とお叱りを受けてしまいそうである。
よって、
諸先輩方の定年退職後も継続して、
今の職場で働くという選択はおそらく正しいのだろう。
がしかし、
40年近く働いて、
選択肢が1つしかないというのはあまりに寂しくないだろうか…。
複数の選択肢があって、
でもやはり再雇用がベターであると選択することはあるかもしれないが、
その選択肢をひとつでも多く見つけるため、
いまワタシ40代前半、
そのための活動に着手しているのである。